あのシャンプーに入ってる・・「Z-pt」ってなんだっけ?【懐かしのCMクイズ】

懐かしいCMについてのクイズです!

Q:「Z-pt」って何という言葉の略でしょうか?

花王株式会社のロングセラー、『メリット』のCMで有名になったあの言葉。

「Z-pt」とか、ハイフンなしで「Zpt」などと略して書くようです。確かにそのままだとちょっと長い言葉です。発売当初は「ミクロ」はついてなかったみたいですね。

「配合」されるものですから、もちろんシャンプーやコンディショナーに含まれる「成分」の名称です。なんだか「効きそう」なイメージの言葉でした。語感的にもカッコイイ感じで・・、ゲームのレアアイテムの名前になってもよさそう気もします。

「もうちょっとで思い出せそう」な人のためにヒントです。

ヒント:最初の文字は「ジ」です。

さて、分かりましたか?思い出しましたか?

私は降参かな・・

「ジ」から始まる・・その言葉は!

「ジンクピリチオン」でした。

楽勝

「フケやかゆみを抑える」効果があるとされる成分で、花王株式会社がシャンプー『メリット』のCMで「ジンクピリチオン配合」というキャッチコピーを用いました。

「ジンクピリチオン効果」

消費者ははじめて耳にしたこの言葉に「ナニソレ、なんだか良さそう」と反応しました。その結果、ヒットした『メリット』は今でも続くロングセラー商品となっています。

意味が分からない言葉や用語によって、「何だか良さそう、ちょっとスゴそう」などの印象を与えて興味・関心を持たせたり、説得力があるかのように感じる心理的効果・・のことを「ジンクピリチオン効果」と言った人もいました。

「ジンクピリチオン効果」と聞くと、「ジンクピリチオン」の薬効成分としての「効能」の話かと思いきや、「心理的な効果」の説明をしています。なかなか気の利いた捉え方ですよね。

「どんなものか」を知るはずもないのに「なんだか良さそう、スゴそう」と感じさせる・・これって商品開発やマーケティングにも使えそうです。

最近ではフツーになった「機能性の訴求」だけど

わが社の商品の特長や差別化ポイントをアピールするために「機能面」を説明するというのは最近ではよく行われることですが、『メリット』の新発売の1970年当時、一般消費者向けにそんな「小難しい」言葉を突き付けるようなマーケティングはあまりなかったのではないでしょうか。

今のように分からない言葉もスマホでちゃちゃっと調べられるような時代ではありません。それを言ってもほとんどが「知らない、分からない」ですし、詳しく説明しても「誰も聞かない、ついて来れない」ことが明白・・なのに「ジンクピリチオン配合」と打ち出したわけです。

「フケ、かゆみを抑える」という効能だけでなく「ジンクピリチオン配合」と謳うことによる「なんだかよく分からないけど効きそう」という心理的な効果を・・狙ったのでしょうか?

もしそう狙ったのだったら凄いですよね!

上手く使えば効果的

だからと言ってカタカナ語を多用すればいいというものでもありません。

「鼻につく」「分かりにくい」「軽い」とか下手をすると逆効果になりかねませんので使い方には要注意です。「専門性」の部分に使うのがコツのようで、「成分」だけでなく「製法」なんかにも効果はありそうです。

もちろん、カタカナ語でなくともちょっと小難しそうな漢字での表現なんかもアリだと思います。

貴社の商品でも考えてみてはどうでしょうか?