プロのコンサルティングノウハウに基づく「進化する戦略検討ツール」【戦略魔法陣】

今回は我が研究所で開発中の「戦略ヘクストラグラム(戦略魔法陣)」について紹介します。

これからのお話は、次のような人たちに有用なものです。

  • 企業経営層
  • 企業の戦略、企画担当者
  • 営業、マーケティング担当者
  • 幹部候補者
  • 管理職
  • 管理職研修受験者
  • 企業コンサルタント
  • コンサルタント志望者

※ただし、企業戦略について自分なりの思考ロジックがすでに確立している人は除きます。(ご自身のロジックがあるならそちらでどうぞ)

※あと、経営学や戦略論の基礎を学びたい学生さんなんかには向いてないかもしれません。フツーじゃない話も出てくると思うので。

「戦略ヘクストラグラム」は戦略要素について考える「魔法陣」

「魔法陣」とか、なんかふざけてるんとちゃいます?

ふざけてません。黙って聞いててください。

戦略関連のフレームはたくさんあるけど・・

「戦略ヘクストラグラム」の説明に入る前に、なぜこんなものを持ち出したのかを少しお話します。

企業の戦略について様々なフレーム(戦略思考/検討のためのツール)がありますよね。

「SWOT分析」や「3C」「5C」、「STP」に「4P」・・戦略やマーケティングなんかを考えるための枠組みとしてそれぞれに役に立つものです。

戦略関連のフレームって、なんだか見た目が似たようなものも多い・・。

でも、なんだか似たようなものも多いですよね。

3Cとか5Cとか5フォースとか、4Cに4P・・混乱してるのは私だけ??

上手いこと言いたいだけなのでは?と思うフシもある

誰が始めたのか、経営学や戦略論の学者さんは「3つのC」とか「頭文字をとってSWOT」とか・・なんか語呂よく上手いこと言うのが好きなんでしょうか。

ま、そうしたくなるのも分からんでもない

見た目だけじゃなくて内容的にも似てる気がする

いろんなフレームがありますが、それぞれに何となく共通する項目があると思いませんか?「誰に」とか「何を」とか。戦略を立てるために考えるべき「戦略を左右する要因」とか。

企業活動に関する戦略は、詰まるところ「事業環境や自社資源や競合の出方」に応じて「誰に、何を、どんな風に」つくっていくか、売っていくか、を考えるというものです。

それらを考え合わせて、「戦略のポイント(KFS:Key Factor for Successとか言われますね)を見つけましょう」と言っているわけですから、分析すべき項目や検討すべき項目が似てきても当然ですね。

そのくせ、それぞれの「要素」自体をどう考えればいいか・・についてはどれもあんまり詳しくない

現状を分析・検討するためにいくつかの「要素」があります。それを例えば「Company:自社」「Customer:顧客」「Competitor:競合」のように整理しているのが各種フレームです。

ただ、そこでは「競合について考えましょう」というのは分かっても、「競合の何を、どんな切り口で捉えるか」とかについてはあんまりよく分かりません。

もちろん、そのフレームが提起されたもとの文献や論文では詳しく説明されているのですが、フレームとして独り歩きしたらそんな詳細まではついてきません。

せっかく「語呂よく、シンプルに」したというのもあって、ごちゃごちゃした解説は省略されることが多いですね。

又聞きになるとどう使えばいいかピンと来ない

原典を読んで理解した人ならともかく、フレームについて又聞きした人にとっては「シンプルだけど、どう使っていいかピンと来ない」なんてことになってしまいます。

(実は書いてる私もその一人)

各項目(=戦略要素)について考えるために役立つフレームが「ヘクストラグラム」

ということで、「戦略要素」それ自体をよく考えるために私がコンサルティングの現場で使っている考え方を紹介していきます。たぶん他では見ないものだと思います。

オリジナルなんですね!

「ヘクストラグラム」の見た目はこんなカンジ

詳しい説明はこれからしていきますが、まずはどんなものかを見てもらいましょう。

ヘンな名前?

六角形に並べるとなんだか「魔法陣」のように見えますよね。(見えませんか、そうですか)

「六角形」の「ヘクサ」、「戦略」の「ストラテジー」、「図表」の「ダイアグラム」をぐちゃっと合わせた感じで「ヘクストラグラム」です。

そのネーミングセンスってどうなんすか?

(だから黙ってろって・・)

「ヘクストラグラムはこんなふうに使う」というざっくりとした説明

「戦略ヘクストグラム」の「使い方」についての概要をお話しします。

6つの戦略要素から出来ている

まず「ヘクストラグラム」は、「6つの戦略要素」で構成されます。

  • WHAT <商品の要素>
  • WHO <客、市場の要素>
  • HOW <売り方の要素>
  • 資源 <経営資源>
  • 環境 <事業環境>
  • 競合 <競合動向>

の6つです。

それぞれを他の5つの戦略要素との関連で考える

これら6つの「戦略要素」を相互に関連付けて考えていきます。

分かりにくいですかね・・例で見てみましょう。

例えば「WHAT」ならこんなふうに

例えば「WHAT」という戦略要素を他の戦略要素(WHO、HOW、資源、環境、競合)と関連づけた文脈で、考えるべきこと、やるべきこと、改善すべきことなんかを考えていきます。

例えば「WHO」の文脈「WHAT-WHO」では、「客にとっての(わが社の)商品はどういうものであるか」ということを考えていきます。

その文脈で考えると、商品は「モノ」というより「便益」として捉え直すことになります。

また例えば「環境」の文脈「WHAT-環境」では、「この事業環境の状況や変化に適うような」というふうに商品を考えます。

同じように、「HOW」「資源」「競合」の観点からも考えていくことで、商品まわりの戦略要素として追求すべきことがよりハッキリと分かってくるわけです。

他の戦略要素でも同様の検討をしていきます。

イメージしにくいですか?そんなに難しいことではないので今後説明していきます。

そうこうすると戦略要素が「進化」する

他の要素との関連で出てくる課題や要実施事項をクリアしていくことで、戦略要素自体のレベルが上がっていきます。これを「進化」と呼ぶことにします。

このフレームの特徴は「戦略要素」そのものが「進化」していくことにあります。

はぁ?進化?

なんだかホントに「魔法陣」っぽいかも!

戦略要素のレベルが上がる=進化することで、より高度な(有利な)戦略を組んでいくことが出来そうです。

このあたりも詳しくは今後のお話しで。

「戦略要素」を進化させるだけでも「戦略」になる

従来のフレームワークでは「Customer(市場)の状況を捉えて、Competitor(競合)の出方に応じて、Company(自社)の強みを活かした方法を考える」のように複数の戦略要素を合わせて考えますよね。

「ヘクストラグラム」でやっているような「ある戦略要素の進化」だけ考えてて「戦略」の大事なところが見えてくるものでしょうか。

見えてきますよ。だって「進化」の過程で他要素との関連を複合的に考えてますから。

なるほど・・、戦略要素をすでにいろんな文脈で考えているんですものね。

今回の話のまとめ

今回は「ヘクストラグラム(戦略魔法陣)」のごくごく概要だけご説明しました。どうですか?簡単そうでしょ?

今回ポイント

  • 「ヘクストラグラム(戦略魔法陣)」はプロのコンサルタントの思考に基づくツールである
  • 企業の戦略に関わるすべての人に有効なツールである
  • 6つの戦略要素で構成されている
  • 各要素同士を関連付けて考えていく・・という使い方をする
  • 戦略要素が「進化」する ←これ大事!

以上になります。

次稿から「ヘクストラグラム」の構造や使い方、「進化」のさせ方などについて詳しくご説明していきますね。