24時間戦えますか?なんて今じゃ言えないフレーズだけど・・【懐かしのCMクイズ】

懐かしいCMについてのクイズです!

『24時間戦えますか?』のキャッチコピーと歌が一世を風靡した『リゲイン』は、三共株式会社(現、第一三共ヘルスケア株式会社)が発売した栄養ドリンクおよびそれを中心としたブランドネームです。後続商品やそれに伴うCMも多々ありますが、やはりこのこのシリーズが最もインパクトがあり、リアルタイムでCMを見ていない人でもフレーズぐらいは聞いたことあるんじゃないでしょうか?

さて、ここで問題です。

Q:この『勇気のしるし』というリゲインのテーマ曲、歌っているのは誰でしょうか?

「黄色と黒は勇気のしるし、24時間戦えますか? リゲイン、リゲイン、僕らのリゲイン~♪」と歌は始まります。

CMでは俳優さんも歌っているのですが、クレジットされているのはこの俳優さんの名前ではありません。

これって知らなきゃ絶対分からない話なんですが、CM中にチラっとだけ出てきたり、シリーズの一番初めのCMはこのキャラがメインだったり・・。

「童子水干姿」という和風装束で・・って言っても分からないですよね。平たく言うとまるで牛若丸のような・・

ヒント:牛若丸みたいなカッコしていて、CMの俳優さんの名前にも絡んでいます

さて、分かりましたか?思い出しましたか?

ワカンナイ~

「牛若丸ナントカ」・・そのキャラの名前は?

「牛若丸三郎太」でした。

そんなん分かるかぃ

と言っても、実際には俳優の時任三郎さんが扮したキャラでした。でもCDのクレジットは「牛若丸三郎太」だったんです。

大変流行った歌なので当時の歌番組でも出演が期待されましたが、「鞍馬山で修業している」とかなんとかの設定でなかなか姿を現すことなく、一度きりの出演だったようです。

よく言えば「軽快で元気の出る」、でもちょっと「軍歌的な」この曲は人々の印象に深く残る傑作だったと思います。この時代に小学生以上だった人で知らない人はいないですよね?

「ブラック」な歌?

さて、このCMが流れていたのは1990年前後で、いわゆる「バブル期」、後から考察すると「末期」ごろということになります。もちろん当時の人々は「末期」などとは思っていませんし、そもそも「バブル景気」なんて認識もなかったんだと思います。

「バブル景気」の様子や評価については他に譲るとして、このCMの「ブラックさ」から少し話しを拡げてみます。

「24時間戦えますか?」なんて、イマドキで考えたら超ブラックではないか?・・と。

「働けますか?」とは言ってない

当時私もこのCMは見ていましたが、そんな悪い印象ではなく「頑張ってる感」があって好きでした。

一方、「ビジネスマン(働く人)ってカッコいいなぁ」とか思ったりもしました。CMでは商社マンでしょうか、世界を股にかけて・・というカンジの映像でしたしね。

頑張れば頑張るだけ、「年収アップに希望をのせて♪」と「いいこと」があるのだと。

「長時間労働」とかいう、後の時代に社会問題になるようなネガティブなイメージはありませんでした。

だって、「24時間働けますか?」とは言っていないんですよね。「経営者目線」で「働くことを要求」しているのではなく、「同じく頑張る者同士の目線」で「励ましている」というふうに素直に見ればいいと思います。

当時の三共株式会社も「オンもオフも充実して」というニュアンスだったとのことです。いずれにせよ「働け!」という意味ではなかったわけですね。

とは言え、今の時代だったら絶対にアウト

「過労死」や「労働環境」が問題になる昨今では、たとえ真意は違っても「24時間戦えますか?」なんてフレーズは絶対にムリですよね。

「最近のTVCMは昔のようなインパクトに欠けるよなぁ」とか言うベテラン組もいますが、そりゃ当然です。昔と違ってあれこれいろいろと気を遣わなければダメなんですから。

そうなってきた‟今”に合わせたプロモーションでないといけないわけです。「かつてのような」ウケ狙いはもうあまり通用しないと諦めないといけません。ツマンナイといえばそうなんですが・・。

特に「ターゲット」にしようとする層に対して気を遣い「倫理観」に基づく「不快感」や「違和感」を抱かせてはいけません。

とは言え、何か「ヒネリ」や「インパクト」もないと印象に残りませんから、その「ヒネリ、インパクト」と「イマドキの倫理観」の兼ね合いがますます難しくなっていくわけです。

アウトなことをマネジメントすることが大事

令和のこの時代は、プロモーションの不適切フレーズにせよ、「ナントカハラスメント」にせよ、SNS等ですぐに話が広まって「炎上」してしまいます。

昭和アタマの偉い人がやらかすことも、Z世代が調子に乗ってやらかすことも・・とにかくリスクはいっぱいです。

中堅クラスの「良識」に基づく「リスクマネジメント」に期待がかかります。