まだかなまだかな~♪・・何を待っている?【懐かしのCMクイズ】
懐かしのCMクイズです。今回のは簡単なはず。
『まだかなまだかな~♪』の歌が印象的だった学習教材のコマーシャル、子供たちは何かが来るのを待っている様子ですが・・
Q:『まだかなまだかな~」と、子供たちが心待ちにしているのは誰でしょうか?
実際のところは「この人」を待っているのではなく、「この人が持ってくるもの」を待っているというのがCMの本旨なのですが、ほんとに「この人を待っている」ようなつくりになっていました。
今でもこの「まだかなまだかな~」はフレーズとして使われることもあったりで・・。メロディーが出てくる人ならもう答えは分かっているはずですね!
ヒントも要らないかと思いますが、一応。
ヒント:上の画像中にも「会社名」が出ています。その会社の商品を届ける人のことを待っています。
さて、分かりましたか?楽勝ですよね?
これは私も分った!
心待ちにされているその人とは?
「学研のおばちゃん」でした。
サービス問題w
『まだかなまだかな~♪学研のおばちゃんまだかな?~♪』という歌が流れる「学研/Gakken(現、学研ホールディングス)の家庭訪問販売事業」のTVCMは結構長い間いくつものシリーズで放送されていました。
特にインパクトのある内容でもなかったのですが、耳に付く感満載な原因はやはり「おばちゃん」というワードだったように思います。
中期頃までのCFの最後は「学研のおばちゃん!」で締めくくられていて、教材より「おばちゃん」がフィーチャーされているようで印象的でした。
「おばちゃん」というにはちょっと違和感のあるカンジの女性が「おばちゃん」役で出てきてました。まあ「小学生の母親」ぐらいのイメージでしょうか、「友達のお母さん」は「小母ちゃん」だから、そこらへんの感覚は現在とも変わらないと言えばそうなんですが・・。
でも「おばちゃん」と公式がそう言っていたというのも、時代なんでしょうか。
今じゃ「ヤクルトおばさん」も公式では「ヤクルトレディ」ですからね。
学習教材の訪問販売
学研の「学習」と「科学」は1979年には月販670万部(小学生の3人に2人)を記録するなど巨大な商材でした。さらにさかのぼればもともと学校の先生に売らせていたようで、それが問題視されてから「学研コンパニオン」つまり「学研のおばちゃん」が登場したとのことです。
「科学」の付録や漫画が人気で、親としても「これ与えておけばまあいいか」的な定番の補習教材だったようです。
撤退理由
もちろん今では「おばちゃん」による家庭訪問販売は行われていません。2010年に撤収したようです。(それでも2010年まではあったんですね!)
事情はいろいろあったかと思いますが、大きな理由は何だったと思います?
インターネットによる通信教材が出てきたから?・・今ならそうですが、まだちょっと早いですね。2010年に撤退したということはその前から影響が出ているはずですが、そんな頃に子供に1台タブレットを使わせることも(「iPad」は2011年に日本で発売開始)、通信環境も家庭内でそこまで整っていることも少なかったと思います。
じゃあ、何があったかというと、「共働き」が増えて母親も家にいないため訪問販売が難しくなった・・ということのようです。
学研がおばあちゃん?
そんなこんなで、長く続けてきたビジネスモデルも、技術的にも社会的にも変更を迫られることになりました。
で、現在の学研ホールディングスはというと、もちろん子供向け教育関連事業はグループの柱ですが、「高齢者、医療・福祉関連事業」が実に4割程度を占めています。
かつて「学研のおばちゃん」だったものが、「学研がおばあちゃん」の面倒を見るようになっています。
少子高齢化に適応して、ドラスティックに事業ドメインを‟振って”ますよね!