これなんでんねん・・?【懐かしのCMクイズ】

懐かしのCMクイズです。今回は同じCMから2問出しますね!

「関西名物 どんでん」というのが目に飛び込んできます。「うどん おでんのだし」みたいです。

では早速、簡単なところから、

Q1: 向かって左の男性は誰でしょうか?

右は大阪のお笑いタレント坂田利夫さんですが、左の人は・・

ヒント:プロ野球選手(出演当初はコーチ)です。

その後、監督や解説者をされてましたが、このCMのインパクトが強かったせいか、ネット界隈ではいまだに「どんでん」という愛称(?)で呼ばれることもありますね。

関西の野球好きには簡単過ぎやな

Q2: この商品はどこの会社のものでしょうか?

これは意外と盲点かも・・

さて、キャストも内容もこってりと関西風味なこのCMですが、でもうどんやおでんの出汁ぐらいで「関西名物」と断るからには関西ローカルの会社が出したものではなさそうです。

ヒント:食品系の超大企業です

関西ローカルどころか、このクイズ出題現在で「日本の食品メーカー売上ランキング」のTOP3に入るような巨大企業です。

どっちも分かりましたか?

Q1:岡田 彰布氏でした。

ずいぶんと若いですね!・・って当たり前か

Q2:味の素株式会社でした。

天下の「味の素」がこんなこってり関西風なCMを・・

ホントの商品名は

この商品、実は「ほんだし(関西名物)うどんでんだし」というのがホントの商品名でしたが、CMであれだけ「どんでん」が連呼されていると、もう「どんでん」でしかありませんでした。

何を言っているの??

例えば、たぶんシリーズ一番初めCMだったでしょうか、関西の人でないと何を言っているのか分からないような会話が展開されました。

それなんでんねん / うどんでんねん / うどんのおつゆなんでんねん / どんでんでんねん / どんでんてどんなんでんねん / どんなんてこんなんでんねん / こんなんがどんでんでんねんな / こんなんがどんでんでんねん // それなんでんねん・・とループ。

坂田利夫さんと岡田彰布さんの掛け合いが軽妙でした。一旦最後までいって、また始めに戻るような「散々説明したのに、またかい!?」という吉本的なノリも効いた秀逸なものでした。

岡田さんは大阪生まれの大阪育ち、大学の早稲田を除けば選手・指導者ともに阪神、オリックスとまさに関西ブランド、坂田さんは言わずと知れた吉本興業の大スター・・こんなこってりな二人が微塵の遠慮もなく関西弁で掛け合ったCMが全国区で放映されていたわけです。

昆布だし・・でんねん

どっちがいいとか言うつもりはないですが、関西出身の私としては、うどんもおでんも昆布だしをベースにした薄い色のものが好きです。

今では関東でも関西風のだし(つゆと言うんですかね?)のうどんやおでんも食べられますが、このCMの当時はまだまだ東と西で違いがハッキリしていたんだと思います。

そこに「関西名物」として「うどんとおでんのためのだし」が味の素から売り出されたわけです。

でも味の素って東京の会社なのになぜ?と思って調べてみると・・、

「味の素(商品)」の元となったうま味成分「グルタミン酸ナトリウム」は「昆布の旨味成分」だそうで、「昆布だし」をベースにする関西風味とは相性が良かったようです。

実際に、京都にルーツが

この「うま味」の正体をつきとめたのが「池田菊苗(1864-1836)」という人なんですが、薩摩藩の京都藩邸詰めの武家の出身とのこと。

後に東京帝国大学で研究し、このうま味成分を発見することになるのですが、やはり幼少の頃から親しんだ「美味しさ=うま味」は京都のそれ・・つまり「昆布だし」だったわけですね。

その後、特許取得後に鈴木三郎助に事業を任せて会社を設立し今に至る・・というわけで、この商品だけでなく、味の素という会社のルーツを辿っても関西(京都)の味に行き着くのでした。