会社もコミュニケーションが下手だとせっかく持っている力を発揮できないのでモッタイナイ!

今回は「コミュニケーションを取ったらイイことになる」のは分かっているのに、それが出来ない「阻害要因」について考えてみます。

そんな阻害要因を無くせたら、イイことになるわけですからね。

コミュニケーションしたほうがイイと分かっているのに、上手くできなくなるのはナゼ?

イメージしてみてください。5人のそこそこ優秀な社員がいて、彼らがバラバラに仕事をするのと、相互にコミュニケーションを取りながら仕事をするのと・・。

コミュニケーション取ったほうがより大きな成果が出そうなことは感覚的に分かると思います。特殊な事情でもない限り(仲悪いとか、足の引っ張り合いするとか・・)。

なぜコミュニケーションを取ったほうが成果が上がりやすいかというと、

  • 分業により、それぞれの得意を活かしたチームプレーが出来る
  • それぞれの異なる情報が共有できる
  • 出せるアイデアの数が増える

といったことが主な要因として効いてくるからです。

コミュニケーションの阻害要因

・・なんて、分かりきっていることなのに、なぜかコミュニケーションが上手く行かずにリソース(例えば「人材」)が不活性(力を十分に発揮できない状態)に陥ることがよくあります。

  1. 組織内に見えない壁が出来て、コミュニケーションの邪魔になる
  2. 情報優位にある従業員が情報を独り占めしたがる
  3. コミュニケーションするヒマがない
  4. コミュニケーションしようという雰囲気にならない
  5. コミュニケーションの仕方が分からない

なんかが原因になります。他にもいろいろあるでしょうが、主なのはこんなところじゃないですかね。

組織の壁


組織の壁ってやつは、会社が大きくなってくると、作りたくなくてもどうも自ずと出来てしまうみたいです。

人間の「帰属欲求」がそうさせるのか、ホントは他部署の異なった見方や情報が有用であることも多いと思うのですが、一旦壁が出来てしまうと「同じ会社」であるにもかかわらず「会社の外」以上にコミュニケーションが取れなくなります。

「セクショナリズム」という言い方をして「大企業病」の症状の一つに数えられるぐらい、どの会社でも規模が大きくなるとそうなってしまうようですが、「まだ大企業とまでは言えない」ような「中堅企業、中規模企業」でも同じことが起こってしまいます。

そこには、「帰属意識」「仲間意識」という人間の性も関わってきますが、会社のマネジメントの仕方も大きく影響していると思われます。


例えば、部署ごとに競わせることを重視するようなマネジメントをすると、お互いがライバルになるわけですから、壁はすぐに出来てしまいます。


もちろん、社内で競争させることが一概に悪いわけではありませんが、全体最適と部分最適が一致しないこともあります。そういうことを分かってやっているならいいのですが・・。

情報を共有したがらない


壁は従業員個人にも出来てしまいます。組織の壁と似たような理由で、「せっかく自分で得た情報、ネットワークを他の人に教えたくない渡したくない」という意識が働きます・・仕事ですから稼ぎをよくするためには周りの人よりいい成績を上げる必要がありますから当然そうなります。

コミュニケーションするひまがない


仕事が忙しすぎて、必要と思っていてもなかなかコミュニケーションが取れないということもあるでしょう。

商売繁盛で何よりなんですが、必要なコミュニケーションも取れないというのは、一過性のものだったらいいのですが、慢性的にしかも忙しさが増していってるようならちょっとマズい状況です。

コミュニケーション不全がさらに会社の状況を悪化させることもあります。

コミュニケーションしようという雰囲気ではない


忙しいという以前に、社内の雰囲気が悪く積極的にコミュニケーションしようという気にならない・・かなりマズい状況です。そこまでひどいことはなかなかないと思われるもしれませんが、実際に会議が報告と叱責だけに終わってしまうケースなどありますよね。

社内の公式の場でコミュニケーションする雰囲気にならないというのも、困ったことではないでしょうか。非公式にはちゃんと出来ているからよいというものではありません。

コミュニケーションの仕方が分からない


友達とおしゃべりするワケではないですから、会社でのコミュニケーションには特有の方法というか内容が求められます。

それがよく分かっていないと、単に「会話」しているというだけで意味のあるコミュニケーションになっていないかもしれません。

会議の場でコミュニケーションが成り立たないのも、「その気がない」というだけでなく「やり方が分からない」という事情もあるかもしれません。

コミュニケーションの阻害要因を取り除くことができればいいが・・。


不活性をもたらしているコミュニケーションの阻害要因が分かれば、それを取り除くことでリソースは活性化するはずですが、どれもそう簡単に対処できる問題ではないですし、複数の阻害要因が絡まっていることも考えられます。

さて、悩ましいことです。そのまま放置するわけにもいきません。

というのも、

コミュニケーションが上手く行っていないと、リソースの持つ力が発揮できません。

裏を返せば、ちゃんとコミュニケーションができればリソースや組織が活性化するということです。

ということは、良好なコミュニケーションさえできれば会社の業績もあなたの給料も上向くということです。

もうこれ、断言してもいいです。

そのための手法や考え方をこれからこのサイトの中でいろいろお話ししていこうと思っています。