ガンバレ日本の中規模・中堅企業!~ほぼ「2人に1人」が勤める日本経済の柱に頑張ってもらいたいんです!
このサイトのテーマの一つに「中堅・中規模企業にもっと元気になってもらいたい」というのがあります。
今回は、そのための個々のトピックスに入る前に、ご挨拶に代えたお話です。
問題意識:日本の中堅・中規模企業にはもっと伸びしろがあります!
常々、中堅企業や中規模企業はもっと活性化して業績を伸ばせると私は思っています。
裏を返せば、「日本の中堅・中規模企業はまだまだ実力を発揮できていない」と思うわけです。
もちろん大企業も小規模企業も頑張って欲しいですよ。でも私が中堅・中規模企業に注目するのは、次のような点からです。
中堅・中規模企業に注目する理由
勤めている人が日本全体の46.5%もいるんです。約半分ですよ、半分!
日本全体の就労人口の「46.5%」、半数近くが中規模企業に勤めています。
およそ「2人に1人」です。かなりの割合ですよね。
(※以下、中小企業庁のデータに基づいて作成しています)
日本全体に対して中規模企業の影響はずいぶん大きいと言えます。
でも、付加価値創出額が相対的に低くなっています・・
一方、企業の生産性を表す「付加価値額」は、大企業のそれ(47.1%)より中規模企業は随分低くなって「38.9%」となっています。
随分低い・・といっても従業員数で50%弱だったものが40%弱になった程度と思うかもしれませんが、20%ほどの従業員数で半分に迫る付加価値を生み出している大企業に大きく見劣りします。
実際、一人当たりにすると「大企業:約8,300千円/年」に対して「中規模企業:約4,570千円/年」と大きな開きがあります。
もちろん、大企業のほうが資本装備率が高くて、規模の経済性も効いてくるので一人当たりの付加価値額が高めに出るのは不思議ではないのですが・・にしても、もっと「中規模企業の生産性」を上げていけないの?と思うわけです。
(ちなみに、この「付加価値額8,259千円」というのは「大企業の従業員が平均して8,300千円程度の年収を得られる」ということを意味するわけではありません。付加価値額は資本〈設備〉に分配する分、間接人員に分配する分・・と、いろいろ分配することになります)
やりようひとつで、伸びる、化ける可能性が高いんです!
例えば、大企業クラスが現在の業績を1.5倍にするってタイヘンそうです。
小規模企業が1.5倍にしても・・大したことなさそうです。(むしろ、2倍、5倍と伸ばしていって中規模企業の仲間入りしてほしいです。)
一方、中規模企業なら「1.5倍」は頑張れば(というか、「やりようひとつ」で)できそうですし、それができたら結構なインパクトはあると思うのです。
日本の就労人口の半分が勤めているのに、その中規模企業がパっとしないと日本全体もパッとしません。
中規模企業が頑張れば日本経済はもっとよくなる!
大げさにマクロの数字を使って言っていますが、これまでいくつもの中規模・中堅企業を見てきて、実際のコンサルティングの現場で思ったり、感じたことがベースになった問題意識です。
そんな現状を打破するために!
もちろんすべての中規模企業を何とかしようとか、そんな大それたこと考えていませんが、私の問題意識に共感してくれて、現状を打破したい、もっと良くしていきたいと考える会社や従業員の人がいるなら、その一助になればと思っています。
そんな思いもあって、中規模企業の戦略やマネジメント的な諸課題について考えて発信しています。
中には身の丈に合った規模で潤沢な利益を獲得して、従業員にも大企業に劣らないかそれ以上の報酬を出している会社もあるでしょう。
でも、感覚的にはそんな企業はごくわずかで、多くは「頭打ち」「突きぬけられない」まま、「中規模企業っぽい業績」に甘んじて従業員にも「「中規模企業なりの報酬」しか支払えていないように思います。
「やりようひとつ」で大きく伸びる、化ける可能性があるのにとてもモッタイナイと思いませんか?
中規模企業に頑張ってもらうためのアプローチはいくつかあると思いますが、私は「もっと戦略的に考え、行動する」ことによって「会社の潜在的な力を引き出す」という考え方をすべきだと思っています。
「もっとできそうなのに・・」と感じる会社が多かったからでしょうか。有能な従業員さんがくすぶっている姿を見てきたからでしょうか。
とにかく、「潜在的な力」が「潜在したまま」というのが残念でなりません。
せっかくあるもの(リソース)が‟不活性なまま”であることが問題なんだと思います。
このサイトではどんな話をするか
上述のような問題意識に基づいて、このサイトでは次のようなテーマで話を進めていこうと考えています。
もちろん、やっていくうちに新たなテーマとかが出てくるかもしれませんが。
コミュニケーションがリソースを活性化させる・・という話
経営リソースのキホンは「ヒト、モノ、カネ」と言われますが、特に「ヒト」というリソースがもっと活性化しなければなりません。
リソースを活性化させるのは「コミュニケーション」です。
不活性なリソースを活性化させる「コミュニケーション」について考えてみたいと思います。
ユニークな「戦略検討フレーム」
コミュニケーションと言っても、何でもかんでも対話していればいいというわけではなく(仕事ですから)、「戦略」的なことであるべきです。
一般的な「戦略論」ではなかなか自分たちの仕事に落とし込みにくいと思うので、独自の戦略検討フレームを用いて、社内のコミュニケーションの参考にしてもらいます。
中規模企業特有の病気を考える
中規模企業には特有の病気があります。その病気が停滞を招いているケースがほとんどです。
人の身体でも、いろいろと不活性な状態になって巡りが悪くなると不調を来たし病気になります。
会社という組織でも似たようなことが起きていて、その病気のメカニズムを知って治療や予防の方法を考えたいと思います。
誰に読んで欲しいかというと
ここでのお話はもちろん「中堅・中規模企業の関係者の方々」に読んでもらいたいと思っています。
特に一定の勤続年数に達して、「自分の仕事はちゃんとできるようになった。そろそろ部下も出来て、会社を引っ張っていくことを期待される」ようなお年頃・・サイトタイトルのとおり「32歳ぐらいから上」の年代の方々をイメージしています(上限はありません。経営トップまでです)。
若手の頃はがむしゃらに頑張ってきた人も、そろそろ「戦略的」に考えて立ち回ることが求められます。もうこの先ずっとですよね。(考えない人はそれなりの扱いを受けるしかない時代です)
もちろん、20代でも能力、意欲のある人に読んでもらえるのは全然OKです!
何をって?「中規模企業をもっと元気にする取り組み」をです!
まあ、そんな大上段に振りかぶった話はさておき、あなたが勤める会社やあなた自身の仕事をもっとイイカンジにしてみるっていうのはどうですか?
会社をよくするアイデアを提案してみるとか。
自分の仕事で出来そうなことを実践して好成績を上げるとか。
単に指示されたことを淡々とこなすだけってつまらなくないですか?あなたから変えてみるというのも面白いと思いませんか?