副業もいいけど、仕事がデキるアナタなら「会社を変える」ことに力を使ってみてはどうですか?

「ネット副業」なんかが流行っていますが、今回は「会社を変えてみよう」というお話です。

自分の仕事もいいカンジにできるようになってきたアナタ、「次は『会社』をいいカンジに変えてみませんか?」という提案です。

ここで話すことは確かに少々難しいですが「やってやる!」と思ってくれる人がいたら嬉しいです。

中規模企業を活気づけていくことが大事だと思っています。

それをリードしてくれる人が増えることを期待しています。

目次

中小企業に勤めているなら「会社を変える」ぐらいのことはしておくと、経験値も上がるのでおススメです

「自分の仕事は上手くこなせるようになった」というアナタ、ここからは「会社を(よい方向に)変える」という発想で動いてみるのもいいかもしれません。

今の会社にしばらくいるにしても、頃合いを見て転職するにしても、独立起業するにしても、その経験は必ず役に立ちます。

少々面倒くさいこともあるかもしれませんが、言われるままに仕事しているより数十倍得ることが大きいはずです。「やってみよう!」っていう人がいてくれたらとても嬉しいです。

「自分が変わる」だけでは成果にも限界があるので、「会社も変えてしまおう」というあなたの発想は正しい

一通りの仕事がデキるようになる頃には、自身が勤める会社の‟身の丈”も分かってくると思います。

自分が頑張れば個人の業績がアップしてそれでもいいのですが、会社の業績規模が同じようなままだと、報酬にはあまり効いてきませんよね。

より大きな成果を得るために「会社自体をよい方向に変えていこう」というアナタの考えは正しいです。

「会社を変える」とか、そんなことしてホントにメリットがあるの?

① 会社が良くなって業績が上がったら、アナタの報酬も上がる

そうなったらメリットがありますよね。

でも、少し業績が上がったからと言って、すぐに報酬に反映されるかというと「悪くなったとき下げにくい」という事情もあってなかなか「すぐに」とはいかないかもしれません。ボーナスに幅を持たせているケースであればそこで厚めに支給されることもあります。

そこは各社の賃金体系によるので一概には言えません。

② アナタの活動が評価されて昇格や重要なポジションを任されることで・・

それで報酬や待遇が良くなります。

私がお手伝いしたプロジェクトで一番多いのはこのケースです。

プロジェクトでの活躍が認められ、新しい展開のリーダーとして抜擢されるなどして待遇が良くなった例がいくつもあります。

③ 経験値が高まって人材市場での評価も高くなる

会社で評価されるだけでなく、経験値が高まることで人材市場でも(要するに、転職する場合でも)その経験は活きてきます。

万が一、今の会社で報われなくても必ず「次」につながります。

④ その経験が独立起業する際にも活きる

デキるアナタなら近い将来に独立起業を目論んでいるかもしれません。

その前に一度「組織を動かしてみる」という経験をしておくことは無駄ではないはずです。それってわかりますよね?

今の会社で待遇がどう・・とかのレベルではなく、将来の自分のために会社を「使って試してみる」というのでもいいと思います。

「会社を変える」のは誰にでもできることじゃないけど、アナタならできる

「会社を変える」のは簡単なことではありませんし、誰でもできることではありません。

一定レベル以上で仕事が出来て、すでに会社に貢献している人でないとできません。

でも、「この会社は変わらなきゃダメ」とか思ったアナタならできるのではないでしょうか。自分の仕事だけでなく、会社全体のことも見えていて問題意識を持っているわけですから。

別に「クーデター」を起こすわけではない

「会社を変える」といっても反乱やクーデターを起こそういうわけではありません。

ただ何らか「今のやり方に異を唱える」こともあるでしょう。

そこを「穏便に、かつ的確に」に動くためには相応の対応力は必要になります。

まあ、仕事がデキる人はそのあたりも上手くやる術は身に付けているはずなので大丈夫でしょう。

会社の「遅れている」ところを衝いていく

そもそも会社は事業環境の変化に応じて変わっていかないといけません。

それを怠っていたり、不十分で遅れていたりすると「変化について行けていない」「変われていない」ということです。何らか困ったことが起きている(起きそうな)はずです。

日々の仕事でそのあたりを感じているでしょうから、「会社が環境変化に適応できていない」点、つまり「会社がトロい」ことをしている点を遠慮なく衝いて行きましょう。

イジワルでもなんでもありません。会社のためです。

会社の何を変えるか?

「会社が環境変化に適応できていない点」を変えていくわけですが、テーマを決めたほうがいいですよね。

言ってみれば「会社の遅れているところ、ダメなところ」をあげつらうわけですから、いろいろと見えてきてしまうかもしれません。

それらを個々に「あれがダメ、これがダメ」と言うだけなら単に「文句言っているだけ」になってしまって、普段誰でも思っていることになりそうです

こんなテーマはどうでしょうか

会社をいい方向に変えるために、挙げるテーマは

  • 事業ドメインを新しく展開するようなテーマ
  • 組織体制を大きく改編するようなテーマ
  • 重要なマネジメント上の課題に対処するようなテーマ

これらのテーマについての問題提起つまり【提案】をしていきます。

事業ドメイン~もっと事業を展開すべきという提案

会社の商売を変えていこうという大きな話です。

ただの「新商品」というのではなく「異なるジャンル」への進出、今まで相手にして来なかった市場(例えば海外展開)など、「事業ドメイン(事業領域)」のレベルでの展開の話です。

ビジネスの規模や内容に合せて組織も新しくしていくべきという提案

昔ながらの組織で新しいビジネスを展開しようとするとどうしても無理が生じます。

展開を狙う事業ドメインにも関係してくるので、組織をアジャストしていくことも大事になります。

日々の仕事に追われて、手つかずのままとなっている会社も多いです。

また、大事な機能がない・・「マーケティング」とか「経営企画」とか、会社がそこそこの大きさになってきているのにそういった大事な機能が専門の部署とかがなく、片手間で行われているなどということがよくあります。

それが会社としての弱さになっているかもしれません。

マネジメントのやり方が古臭くて合っていないから変えていこうという提案

「今の会社規模に合っていない」「今の商品や市場でのビジネスに適合しない」「PDCAがまともに出来ていない」などがありませんか?

中規模までの企業だとそのあたりは後回しになって、例えば「すべて社長が決裁しないと進まない」ような‟会社が小さかった頃のやり方が古い”マネジメントがそのままになっているケースもたまにあります。

結局は「戦略の欠如、不備」の問題で、それぞれつながっている・・のかも

事業ドメインのことも組織やマネジメントのことも結局は「戦略」に関わってきます。

ちゃんとした戦略があれば、必要と思われる新しい事業展開にも着手しているはずですし、その事業展開に応じた組織・機能が整備されるはずです(「組織は戦略に従う」とも言います)。

戦略があってそれに基づく計画がしっかり立てられていたら、その実行のためのマネジメントも充実させようということになるはずです。

結局会社に足りないのは「戦略的思考」なのかもしれません。

でもだからと言って「戦略が必要!」だけでは理解してもらえない、ピンと来ないかもしれません。

そんな場合は個々の課題(事業ドメイン/組織・機能/マネジメントなど)を取り上げたほうがよいでしょうね。

ポイントは「危機意識」

例えば、大きく伸びないまでも堅実にやってきた・・と思っていても、実際は従来からの有力商品や顧客基盤、技術、ブランドなどがあるからやってこれているというケースもよく見られます。

要するに「先代や創業者が築いてきた過去の遺産で食いつないでいる」という話です。もちろん「それだけ」ではないでしょうが、事業として最近上積みされたことがほとんどないというのはこのケースと言っていいでしょう。

事業環境も変わってきて、このままじゃマズいとみんな薄々は感じているはずです。

でも、日々の業務に追われてじっくる考えることが出来ていなかったり、そもそも「戦略」のようなことを考えていく「やり方」も分からなかったりして、問題が先送りされているケースが多いです。

ですので、「ホントにこのままじゃマズい」という状況を「危機意識」として共有することが、「戦略の必要性」を訴える際のポイントになります。

落としどころはプロジェクト

問題提起することが整理出来たら、それを表明することになります。

会社によって、アナタの立場によって「場」や「方法」はいろいろあると思います。

社長等に直談判できるというケースもあれば、意見を述べる機会があまりないということもあるでしょう。

そのあたりはそれぞれの状況に応じてお任せしますが、社長等の意思決定者に「(アナタの問題提起に対して)どうして欲しいか」ということはハッキリさせておく必要があります。

「分った、すぐにそうしよう」と満額回答が得られることもまあ難しいでしょう。

とは言え、「聞いてもらった」というだけで満足していては、もしかするとそのまま流されてしまう懸念もあります。

社内プロジェクトを組んでみる

アナタが問題提起する課題が日常業務の範囲で解決・解消していかないのであれば(多くの場合、そのはずです)、日々の業務とは別に議論して決めていく「プロジェクト」の設定が必要にあります。

設定を要求

社長等に問題提起をした際に、その場で何か大きな意思決定がなされるか、なされるという言質が取れればそれでいいですが、そうでない場合は「継続的に検討議論する場」の設定を要求してください。

もちろん「プロジェクト・リーダー」にしてもらう

問題提起した当事者ですから、アナタ自身を「プロジェクト・リーダー」にしてもらいましょう。

社長の意向で「上司の関与が必要」ということなら、その人には「プロジェクト・マネージャー」とかテキトーな役にでもなってもらえばいいです。

実質の運営を握れれば肩書は何だっていいです。

プロジェクト・メンバーはバランスよく

「プロジェクトの組成」も「プロジェクト・リーダーをアナタがやる」ことも承認されたとして、「プロジェクトメンバー」については、偏りがないようにしなければいけません。

同調者ばかりで進めても、話は進みやすいかもしれませんが、その後の実行の段階で「蚊帳の外」の人が反発、抵抗、無視することになっては意味がありません。

ファシリテーターも兼務したい

「戦略」に関連する事項を検討・策定するプロジェクトは「会議体」として進めることになりますので、会議のファシリテーション(司会のようなもの)もプロジェクト・リーダーであるアナタが引き受けるのがよいと思います。

ただ、聞いて仕切るだけのファシリテーターではなく「意見を述べて議論をリードする」ような立場でよいと思います。

プロジェクトメンバーを、会社を巻き込んで行く

「本来の(第三者的な)ファシリテーターはそこまではしない」という考えもありますが、問題提起したアナタは「第三者」ではないのでグイグイ引っ張ってよいと思います。

メンバーをアナタの考えに感化させ巻き込んで行けばいいんです。それによって会社にムーヴメントを起こしていくことが目的なわけですから。

まとめ~自分が言い出したことだと気合も違うので是非取り組んでみてください

軽いカンジでお話ししてきましたが、「かなり面倒なこと」だというのは分かっています。

でも、私がお手伝いした会社でも「会社を変えるだけの考えを持っていて」、「それを議論検討する場」を用意することで力を発揮した人を何人も見てきました。

アナタの会社でもそんな人がいて、そしてアナタ自身がそうであれば、会社はもっといいカンジに変っていけると思うのですがどうでしょうか?

こんなのは、誰か他の人がやり始めたことに従うより、自分から始めたほうが数倍面白いし、得るものが多いです。何より気合いの入り方も違いますよね。

このサイトでも「戦略的な考え方」や「組織やマネジメントの問題」、「プロジェクトの進め方」など関係することについていろいろお話ししていこうと思っています。

また、分からないことや迷うことがあったら我々宛にお知らせください。何かアドバイスできるかもしれません。

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